★世界設定★



【滅びの世界】
世界の名前。本来は人々の間で言い継がれている名前があったが、500年前の文明崩壊後の長い黄昏の中で忘れ去られてしまった。文明は再建されることなく、不毛の大地に覆われ、人々は滅亡を待つだけということで「滅びの世界」と呼ばれている。
物語に登場するのは、地球における日本(本州)と同規模の広さを持つ島。四方を海に囲まれているが人力、風力以外の船舶技術も失われているため遠洋航行が不可能で、その海の果てになにがあるのかは誰も知らない(海の向こうの世界に関する記録も失われている)。マクロ的には地球型の惑星、海の向こうには別の大陸や島々も存在しているが、相互の交流は失われている。

【自然環境】
地球と同様の公転・自転周期により、1年=365日、1日=24時間となっている。
自然環境は、文明崩壊時に有害物質が撒き散らされ、大気も大地も汚染されてしまっている。大気は生命体が呼吸できないほどではないが、長時間空気を吸い続けると呼吸困難を起こさせるため、人々は1日に数回、浄化器による呼吸器系の洗浄を必要としている。また、大気汚染によって太陽からの有害光線が妨げられることなく地上に降り注いでいるほか、雨も強度の酸を含むため、屋外に出るときは衣類で肌を多い尽くす必要がある。
大地の殆どが岩と砂だけの不毛の地となっているが、人間の居住地域周辺は酸を中和させた雨水による貯水池と水路が整備されているため、植林が進んでいる。

【生命・種族】
現実世界同様の「人間」が存在している。この世界の人間には三つの民族が存在し、「アセアナ民族」、「サイロン民族」、「アルビス」が存在する。滅びの世界の舞台となる島にはおよそ200万人が暮らしていると考えられており、そのうち90%が黒髪のアセアナ人を占め、残りの9%が赤髪のサイロン人、1%がアルビスという構成になっている。この島の元々の支配民族がアセアナ人であり、サイロン人はかつて海を渡ってきた民族と言われている。一番特殊なのはアルビスだが、詳細は別項。そのほかにも高等知能を持たない動植物が存在している。

【アルビス】
40年前に「滅びの世界」で起こった戦争で使われた古代の破壊兵器の被害者の子孫。破壊兵器の撒き散らしたエネルギーの影響により、被害者の子供の代から異常が現れ始める。子供達はそろって白銀色の髪、金色の瞳、色白の肌、小柄、そして両性具有体(外見的には女性そのもの)という身体的特徴と、念話、念動力という精神的能力を備えていた。「彼女」たちはその身体的な特長から変異人「アルビス」と呼ばれるようになる。しかし、アルビスの名はもともとアセアナ人の間で使われていた遺伝病に対する名称であったことから、「彼女」たちは自らを、この汚染されたこの星を再生するために生まれた選ばれし民「星の使徒」と称する。

【アルビスと他人種の関係】
アルビスは誕生した原因、人々の理解を超えた精神的能力に対する恐怖、「星の使徒」と称する思想の危険性から、他人種から迫害されている。5年前、アセアナ人の都市国家連合による大規模なアルビス狩りが行われ、膨大な人数のアルビスが殺害される。この虐殺により2世代目の殆どが死亡し、3世代目となる現在の15〜18歳の少女達が実権を握る原因となる。

【国家】
現在、大規模な国家は存在していない。数百名〜数千名単位の村、町、都市がそれぞれ独自の国家として分立している。政体も様々だが、ほとんどが一人の君主を頂点とした王政や帝政で、王国や帝国を名乗っている。民衆の合議による共和制国家も多い。軍事的には周辺勢力を武力で制圧して強力な統一国家を築こうという野心を持つ国も多く、小競り合いが絶えない。
アルビスは「星の使徒」教団という一種の宗教国家を作っており、教主「巫女姫」を頂点とし、
巫女と呼ばれる少女たちの合議制によって運営されている。

【文化】
文化・技術レベルは地球における19世紀初頭程度。しかし、500年前の巨大科学文明の遺物も残されており、「動甲冑」など21世紀初頭の地球にも存在していない兵器や工業製品もある。

【宗教】
大規模な宗教は存在していない。唯一、アルビスの「星の使徒」教団が安定した勢力を持つ。
5年前の大虐殺以前はアルビスのみが信仰していたが、現在の3世代目に入ってからは思想が穏健になり、「普通人」たちの間でも信者が広がっている。


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